夢… 夢…

 

この人生のすべての喜びも悲しみも

 

 

この命しか知り得ぬこと

 

 

この命だけが知り得ること

 

 

 

それは他の誰のものでもなく

 

 

この一つの命にのみ刻まれしもの

 

 

他の誰かがどれ程 その刻まれし記憶を分かちあいたいと願っても

 

 

同じように感じ取り 同じ記憶として心に刻み込むことなど出来はしないだろう

 

 

この命しか知り得ぬ記憶

 

 

この命だけが知り得る記憶

 

 

 

夢… 夢…

 

 

全ては夢のように

 

 

振り返っても その想いの断片は既に遥か遠く

 

 

一つの夢物語のようにこの命に刻み込まれ

 

 

延々と連なりながらも 何の実態もなく今へと続いている

 

 

 

あるのは

 

 

確かにあると感じられるのは

 

 

今生きているこの時間だけ…

 

 

この命の夢物語の主人公として

 

 

生きているこの今という時間だけは

 

 

確かに実態があり

 

 

触れる事も味わう事も 心の痛みも喜びも

 

 

身体の全ての五感で

 

 

確かに自分は生きているのだと感じられる…

 

 

 

 

 

 

 

読んで下さって有難うございます。

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