生きているという事の不思議

 

 

生きているという事の不思議…

 

命という存在に生かされているという事の不思議…

 

 

全ての存在が そうであるように

 

 

私が私という自我を認識し

 

私を生きているという不思議…

 

 

この広い世界の中で

 

沢山の人間が居る中で

 

私が私だけを認識し

 

自分だけを中心として取り巻く世界を縁として

 

様々な魂と関わり合い

 

自らを中心に円を描くように

 

自らの世界を作り上げ生きているという不思議…

 

 

全ては奇跡の様…

 

命があるという事…

 

生きているという事…

 

 

 

道端に生きる雑草と呼ばれる草花達も

 

冷たい雪でさえも枝に美しい華のように纏う野山の木々も

 

吹雪の合間に食べ物を探し求める鳥達も

 

山奥で生きようと彷徨う獣たちも

 

全ては我を生きる同じ奇跡の命達…

 

 

全ての命は皆 自分という一つの世界を懸命に生きている

 

 

命という存在の不思議…

 

 

生きているという事の奇跡…

 

 

命は皆それぞれに自分という一つの世界を持ち

 

その世界の中で生きている…

 

 

そしてそれは 脆く儚く永遠ではない…

 

 

生きているという事の不思議…

 

命というものの奇跡…

 

 

一つ一つの命の世界が互いに関わり合い

 

干渉し合いながら つかの間の時を生きている

 

 

この今という予測不能な世界の中でも

 

負けまいと藻掻きながら…

 

 

 

 

 

 

 

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緑色のメッセージ

天使のラッパ

 

通りすがりの 土埃で汚れたコンクリートの道端にも

 

秋の草花達が勢いよく茂って咲き誇っていた

 

 

植物が育つなど考えられないような無機質な場所を

 

見事なまでに覆い尽くす その姿の呆れるほどの生命力の伸びやかさ

 

 

こんな場所でも 秋の精霊の息吹きは行き渡り

 

その気配が満ちている

 

 

実をつけ始めた蓬の濃い緑が

 

小ぶりな泡立ち草の黄色い花を引き立たせている

 

 

春から今まで 葉を伸ばす度に幾度その身を刈られた事だろう

 

 

それでも 刈られては葉を伸ばし 刈られては又伸ばし

 

そうやって 只 淡々と

 

何度も何度も 生きる事を最初からやり直し続けた

 

 

そうして今 蓬は沢山の実をつけて

 

泡立ち草は 輝く黄金色の花を咲かせている

 

 

秋の 道すがらの小さな植物群落の風景

 

 

どんな場所でも 諦めさえしなければ

 

自分らしく生きる事は出来るから

 

だから 生きる事を捨ててはいけないよって

 

何だか そんなメッセージが心に響いた…

 

 

 

 

 

 

 

 

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私故(ゆえ)の心

 

 

我が心でありながら 思うようにならず

 

苦しかったり 悲しかったり…

 

心とは本当に厄介だ

 

 

 

怒りとか憎しみとか

 

そんな感情を抱きたくはないのに

 

それらは心に付き纏い 時々姿を現す…

 

 

 

そんな自分は好きじゃない…

 

 

感情なんて無かったら どんなに楽だろう…なんて

 

ふと想ったりもする…

 

 

でも

 

それでは 愛しさや生きる喜びも知ることなく

 

淡々と只 動き続けるロボットと同じ

 

自分自身さえも失ってしまう事だろう…

 

 

 

心を持たない私は私とは言えず

 

抜け殻にすぎない…

 

 

 

心あってこその人生…

 

悲しみを知ってこその喜び…

 

苦しみを越えてこその幸せ…

 

 

 

全ては私が私であるが故に出会った 私故の苦しみ悲しみだったという事…

 

 

老いた今は そう感じるようになった…

 

 

 

その感情は 四季を経てやがて木の実が熟すように

 

私を私らしく成熟させてきたのだと…

 

 

 

全ては私故の心が呼び寄せた 私故の縁の中の出来事だった…

 

 

 

 

億千万の命の種のそれぞれに 唯一無二の心が宿り

 

その人だけの人生を送っている

 

 

 

億千万の人生が それぞれの心の縁(えにし)で展開されている…

 

 

誰しもが 私故の心と共に

 

その命を生きている…

 

 

 

 

 

 

 

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タンポポの呟き

 

 

私は 華やかな香りを持ちません

 

私の香りは素朴な土の匂いです

 

 

私は 遠くの景色の有様を知りません

 

私の居場所は 仲間達が犇(ひし)めき生えるこの大地です

 

 

土の匂いのする私を あなたは

 

見すぼらしい恥ずかしい存在だと 軽蔑しますか?…

 

 

あなたの足元の世界しか知らない私を

 

眉を顰(ひそ)めて 無知もいいところだと呆れますか?…

 

 

 

いくら笑われても 軽蔑されても

 

私は あなたのような華やかな香りを漂わせる事は出来ません

 

 

私は あなたの見てきた世界に染まる事も出来ません

 

 

あなたが あなたであるように

 

私は 私でしかないからです

 

 

 

道端に生えるタンポポも

 

綺麗な花を咲かせて やがて綿毛を飛ばします

 

 

薔薇の花とは比べようも無く 生きる世界も全く違う花だけど

 

道端を彩る黄色い花は それはそれは輝くように綺麗です

 

 

 

世の中に同じ命は一つもないのに

 

生きる世界を比較し合うのも可笑しな話…

 

 

只 悲しいばかりで それが何の足しになるのでしょう

 

 

 

それぞれがそれぞれで良いのです

 

 

自分だけの綺麗な花を咲かせる為に

 

それぞれが力一杯に

 

命を燃やして生きていければ

 

それで良いのだと思うのです

 

 

 

 

 

 

 

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生きていればこそ…

 

綺麗だなぁ… この世界は…

 

やっぱり泣けるくらいに美しい

 

 

 

色んな事があるけれど…

 

それでも ふと顔を上げた時

 

目に映った雨上がりの山並みが

 

山霞に煙る姿を見たならば

 

こんなちっぽけな存在の私だけれど

 

何もかもが 生きてる証と思えたりする

 

 

 

 

雀の雛の鳴き声が響いてる

 

親雀が一直線に雨上がりの空(くう)を切り

 

雛へ食事を運ぶ夕暮れ時…

 

 

 

そんな風景の全てが本当に美しいと感じる…

 

 

 

何もかもが生きている証…

 

 

 

喜びの時も 苦労の時も

 

あの親雀のように 精一杯に生きるという事は きっと

 

ただ それだけで何もかもが

 

泣けるほどに 美しいものなのだろうと思う…

 

 

 

只々 みじめで苦しいばかりと思う日々でも

 

それでも 精一杯に生きるという事は

 

誰も皆 泣けるくらいに綺麗で美しい…

 

 

 

何もかもが 生きている証…

 

何もかも全てが

 

生きていればこそ…

 

 

 

 

 

 

 

 

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