時の中を流れる川

時は流れ過ぎてゆくもの・・・

 

 

 

今という瞬間の連鎖の中で

 

 

 

一瞬一瞬 人は老いへと向かっている・・・

 

 

 

 

 

それは 母なる海へと向かう川の流れのように

 

 

 

留(とど)まることを

 

 

 

・・・知らない・・・

 

 

 

 

 

人は 時の中を流れる川・・・

 

 

 

何処までも

 

 

 

何処までも

 

 

 

止まることを許されず 流れ続ける・・・

 

 

 

只ひたすらに 心の辿り着く先を求めて・・・

 

 

 

 

 

川よ

 

 

 

お前が それほどまでに帰りたい海とは 何?

 

 

 

何故 海へ帰りつくことを定められているの?

 

 

 

 

 

時の中を流れる川も

 

 

 

お前のように 大いなる海のような場所へと 帰る定めでもあるのだろうか・・・

 

 

 

その海のような場所って?・・・

 

 

 

 

 

今・・・と思うこの瞬間も 既に過去へと流れ

 

 

 

時は常に過ぎ去るものであるという

 

 

 

抗(あらが)いようのない事実・・・

 

 

 

やがては この肉体までもが 時の流れに流されて・・・

 

 

 

・・・消えうる・・・

 

 

 

 

 

時よ・・・

 

 

 

時の中を流れる川よ・・・

 

 

 

どんなに 抗おうと 懇願しようと

 

 

 

淡々と 過行く流れが止まる事は 決してないのだ・・・

 

 

 

それならば 抗う事も 願う事も 今は辞め

 

 

 

その流れに身を任せ

 

 

 

只 流れのままに 流れてみよう・・・

 

 

 

そうしたら

 

 

 

川辺で遊ぶ水鳥たちのお喋りや

 

 

 

川面に散るスノーボールの白い花びらや

 

 

 

泳ぐ小魚達の愛しさに気が付いて

 

 

 

時の流れの中 その移りゆく風景の命の煌(きら)めきに

 

 

 

流れ過ぎ行く事も良いものだなと

 

 

 

案外 思えるものかもしれない・・・

 

 

 

 

 

 

 

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投稿者: 花咲 手毬

ご訪問、有難うございます。見て頂けて、嬉しいです。 私の咲かせた言葉の花が、誰かの心に届きますように…

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