この胸に溜まった想いが苦しくて
私は 海へ来たよ・・・
誰も居ない早春の海辺で 波の音を聞いたらば
少しは 楽になれる気がしたから・・・
目の前に広がる海は 穏やかで
静かな潮風が 私の心を撫でてゆくよ・・・
足元に打ち寄せる波が
零(こぼ)れた想いの欠片(かけら)を掴んで引いていったよ・・・
一つづつ・・・
一つづつ・・・
心の中に想いは巡り 波の泡に零れてゆくよ・・・
想いを私は 寄せては返す波に託すよ・・・
波は 私の想いを
波しぶきの白い泡に包(くる)んでは 引いていったよ・・・
そうして 私の想いを海へ溶かし
遠い あの人の元へと
運んでゆくよ・・・
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