生かし合い

鶴

 

誰かの作った食べ物を食べ

 

 

誰かの仕立てた衣服を纏い

 

 

誰かの建てた住居に住まい

 

 

自分の身の回りの何一つも 自ら生み出したもののない事に気づく

 

 

 

人は 巧妙な歯車の中で生かされている

 

 

 

人は皆生きる為

 

 

定められた命の時間を仕事に費やし お金を得る

 

 

だから 働いて得たお金は自らの大切な命の一部と同じ

 

 

そのお金で 誰かが作った様々なものを得て

 

 

人は自らの命や家族を養う

 

 

人とはそうやって 互いに生かし生かされているんだ

 

 

自らを生かす為に働くことが

 

 

他の誰かを生かすことに繋がって行く

 

 

他の誰かの働きが 今の自分を生かす為のものとなる

 

 

 

手にしたお金は自らの人生の欠片

 

 

そのお金と引き換えに手に入れたものの全ても

 

 

誰かの人生の時間を削って生み出されたもの

 

 

 

なんて巧妙な仕組みだろう

 

 

 

人は 互いの限られた大切な人生を切り売りし合いながら

 

 

互いに生かし合っている

 

 

 

人は…

 

 

人は誰一人も

 

 

一人で生きているのではなかったんだね

 

 

 

 

 

 

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