闇夜の灯り

 

凍てつく冬の夜道

 

アイスバーンに 疲れた身体を強張らせながら

 

仕事帰りの車を走らせる…

 

 

 

緊張の中で運転しながらも ふと

 

視線の先の暗闇の向こう側で煌めく

 

宝石のような夜景に目を奪われた…

 

 

 

何処までも遠く広がる田んぼや畑が

 

硝子のように澄み切った キンと冷たい闇夜に覆われて

 

空気ごと凍りついている

 

 

 

その闇夜の狭間…

 

 

 

遠い暗闇の向こうの山々の麓に 様々な色の灯が

 

透明なガラス瓶越しに覗き見る零(こぼ)れた宝石みたいに光輝いていた…

 

 

 

この澄み切った闇の美しさは

 

田舎道ならではなのかも知れない…

 

 

遠くで揺らぎ 瞬く灯り…

 

 

 

その一つ一つが 人の命の様にさえ感じられる…

 

 

 

あの煌めきの一つ一つが誰かの灯した灯り…

 

あの灯りの数だけ そこに様々な暮らしがある…

 

 

 

喜びもあろう…

 

苦労もあろう…

 

 

 

それは 本当に人様々に違いない

 

 

 

それでも 帰る場所が有る幸せ…

 

 

 

寒さに凍てつく冬の夜

 

暖かい灯を灯せる幸せ…

 

 

私も早く帰って

 

夜の闇に輝く一点の

 

暖かく煌めく灯りを灯そう

 

 

 

 

 

 

 

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人生の最大事

 

貴方の頑張り…

 

私の頑張り…

 

 

それは 他の誰かの目線では

 

とても ちっぽけな働きかもしれない…

 

 

 

それでも 頑張ったって思える一日を今日も生き

 

呑むお酒が心地よく心を満たす

 

 

 

貴方も

 

私も

 

今日も一日良く働いた

 

 

 

疲れた身体とは裏腹に

 

酔いが心を解きほぐし

 

満ち足りた幸せな想いに包まれる…

 

 

 

誰の評価も必要ない

 

誰とも比べなくていい

 

誰の目線も関係ない

 

 

 

全ては己の心が決めるものだから…

 

 

 

自分らしく頑張れたと思える事

 

今日もお酒を美味しく呑める幸せ

 

 

それが私の人生には最大事

 

 

自分の人生なんだもの…

 

 

 

今日の自分の生き方が

 

自分で良しと思えたら

 

今までの人生の色んな縁や出来事も

 

全て それはそれで良かったんだって思える

 

 

生まれ生まれて

 

生きて生きて

 

 

 

過去の自分も一緒に

 

今日という人生の先端で

 

今 心満たされている

 

 

今までの人生全て纏めて今の私

 

 

だから…

 

 

今の自分の心が満たされているならば

 

人生全てそれで良し!

 

 

 

 

 

 

 

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今日も人は生きている

冬の前に咲く

 

心の奥に

 

泣きたい自分を抱えながら

 

今日も人は生きている

 

 

 

笑顔の奥に

 

瞳の奥に

 

悲しみを

 

溢れそうな涙を

 

堪えながら

 

隠しながら

 

誰しもみんな

 

明るく笑って

 

今日も頑張って

 

一生懸命生きている…

 

 

 

 

 

 

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違ってて当り前

 

不思議…

 

 

苦手だと思う相手とは 出会う場面が増えていく…

 

避けたいと思う程に引き合って

 

否応なしに関わり合う事が増え

 

傷ついて 落ち込んで…

 

多分私も 相手を傷つけて 悩ませて…

 

 

 

人生は皮肉に満ちている

 

大切で失いたくないもの程 消え去って

 

嫌いで嫌なもの程 人生に執拗に付き纏う

 

 

 

人生は人それぞれで そうではない人だって居るのだから

 

だから これは私個人の想い…だけどね…

 

 

きっと 嫌いとか苦手とか

 

そういう気持ちがどうでもいいと想えたら

 

傷つく事も 苦しい事も 無くなるのかもしれない…

 

 

世の中に同じ人間はいないのだから

 

人の数だけ 違う心が存在するのだから

 

皆が違ってて当り前…

 

 

私は私… 貴方は貴方… それでOKなんだよね…

 

 

私は私でしかなくて

 

貴方は貴方でしかなくて…

 

 

 

そして…

 

 

私も貴方も同じように 今を一生懸命に生きている…

 

 

 

そうなんだよね…

 

私も… 貴方も…

 

同じように 頑張って生きている

 

 

 

 

だから…

 

 

皆 互いに自分らしく日々生きられたのなら

 

それで良いのだよね…

 

 

自分に後悔無く今日を生きられて

 

今日の自分が頑張ったって思える事…

 

 

 

世の中には色んな人が居て

 

様々な縁や関わりがあり

 

望まない出会いや場面もあるけれど

 

そういう事もあり そういう人もいる…

 

 

皆同じように頑張って生きているんだと想えたら

 

何だか全てを優しい気持ちで見つめられる気がする…

 

 

 

みんなみんな同じように 喜んだり悲しんだりして

 

同じように心を持って生きる人間同士…

 

 

只… 同じ人間が存在しないと同じように

 

心も千差万別なだけの事…

 

 

誰と生きて関わっても…

 

一人であっても…

 

今日も色々あったけど 自分らしく生きられた

 

悔いの無い 良い一日だったと

 

そう思える日々が きっと

 

大切なんだよね…

 

 

 

 

 

 

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有難う お鍋様

 

年季の入った圧力鍋を火にかけながら

 

ふと

 

この鍋を買った頃の事を思い出す…

 

 

 

収入も少なく貧しかった まだ若かりし頃

 

新聞広告で一目惚れした鍋だった…

 

欲しくて欲しくて仕方ないものの

 

あの頃の私には高価過ぎて

 

簡単に買う事が出来なかった…

 

 

それでも諦めきれず 長い間少しづつ小銭を貯めて

 

やっと手に入れた愛着のある鍋…

 

 

 

使って使って 使い続けて あれから何十年過ぎたろう…

 

私と同じだけ この鍋も年を重ねた…

 

 

 

あの頃はまだ小さかった子供達も

 

年老いて 去って逝った先人(さきびと)達も

 

この圧力鍋で作った私の料理を沢山食べた…

 

 

 

料理は 子供達にとっては成長の糧になり

 

先人達には 命を長らえる薬となった…

 

 

 

そうして今は

 

私一人の為のスープを作る…

 

 

 

静かに沸き立つ蒸気(じょうき)の音が

 

ほんわりと懐かしい記憶を呼び起こし

 

賑やかに料理を囲んだ頃の家族の顔が

 

幾度も幾度も 浮かんでは消える…

 

 

 

今はもう 鍋も私もすっかり古くなってしまった

 

互いに いつ壊れてしまうか分からないけど

 

でも私達 壊れそうで中々壊れないね (笑)

 

 

 

お鍋様

 

 

貴方との出会いは私の人生で

 

とても素敵な御縁だった

 

 

有難う お鍋様

 

 

今日のスープの出来栄えと

 

貴方との良縁に感謝です

 

 

 

 

 

 

 

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