満月の夜

 

満月の夜は騒がしい…

 

 

仕事帰りの夕暮れ時に

 

ふぅ~ 今日は大変だったと大きく息をして

 

ふと見上げた空に 大きな満月が煌々と輝いていた…

 

 

どうりで…と 今日の忙しさに納得する

 

 

狼男の逸話があるように

 

絶対に満月の引力は 心にだって影響あると思うから…

 

 

 

表面に出るか出ないかは

 

感情を制御する理性の個人差ではないだろうか…

 

 

私の感情の浮き沈みが大きいのも

 

結構 影響受けているのかもと思う…

 

 

月の満ち欠けの引力は 地球丸ごと引っ張って

 

海を揺らし 大地を震わす

 

 

そして ザワザワと風に揺れる枝葉のように

 

生き物全ての深層までもが それに反応する不可思議…

 

 

 

私達も地球の一部だものね…

 

 

なんて広大な超常現象の中で

 

私達は生きているのだろうか…

 

 

毎日 毎日 満ち欠けを繰り返しながら

 

月は 地球に干渉し続けている

 

 

太古の昔から…

 

 

私達も この星の一部…

 

地球のように 身体の中を

 

海や川のような水が巡っている不思議…

 

 

 

満月の日の潮の満ち引きは特に大きく

 

サンゴは一斉に 海が白く染まる程の産卵をし

 

海亀の赤ちゃんも皆 この日を待ってたかのように

 

次々と孵化して海を目指していくそうな…

 

 

 

それほどの大きな力が地球に干渉しているのだから

 

私達に影響しない訳がない…

 

 

 

あの人も この人も 満月の夜は

 

泣いたり 笑ったり 怒ったり…

 

お月様の見えない綱に操られ 心が揺れる

 

 

昂揚する心…

 

抑えられなくなる本性…

 

高ぶる感情…

 

 

 

あの人も この人も そして私も

 

みんな地球の一部分

 

 

 

地球と一緒に 揺れている…

 

 

 

 

 

 

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過去の私へ 有難う

 

昔々の

 

遠く過ぎた日々の自分を見つめてる今の私が居る

 

 

 

危うい綱渡りの日々を生きていた過去の私の姿…

 

 

その姿を今の私が見つめてる…

 

 

もう幻にしか過ぎない過去の自分に

 

 

それでも尚 今の私は胸を痛め

 

 

時には あぁ、嫌だと目を覆い

 

 

時には 駄目だよと叱り

 

 

その過ぎた日々の生き様に

 

 

今も私の心は痛い…

 

 

 

 

全てはもう 何の手応えも無く

 

 

覚めた後の夢と変わりのないものなのに…

 

 

 

 

 

そんな自分に 過去は過去 今を一生懸命頑張れと

 

 

何度も言い聞かせ 今を私は生きている…

 

 

 

 

 

過去とは本当に厄介だ…

 

 

いつも同時進行形で脳裏に付き纏う

 

 

 

 

これが執着というものなのか…

 

 

過去の あの時の荒んだ寒い気持ちが

 

 

そのまま置き去りにされていて

 

 

温かい誰かの 優しさや思いやりを

 

 

あの時の私が ずっとずっと待ち続けてるのかも知れない…

 

 

 

 

ねぇ…

 

 

 

昔々のあの時の あの頃の 泣き虫の私よ…

 

 

君が過去を乗り越えて生きてくれたから

 

 

今の私が存在するよ

 

 

頑張ってくれて 有難う…

 

 

乗り越えてくれて 有難う…

 

 

 

 

過去の私よ

 

 

それでも生きてくれて 有難う

 

 

 

 

 

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再びの日々

マルメロの花

 

涙があふれる程の感動に出会いたい

 

愛しくて愛しくて 全てを失っても悔いがないほどの愛する者に出会いたい

 

 

一から始める 再びの日々…

 

もう 恐れるものは何もなく

 

残された人生の僅かな日々を生きている…

 

 

大切に生きたい…

 

自分らしい日々を生きたい…

 

苦しむ誰かの役に立ちたい…

 

誰かのありがとうを喜びに生きてゆきたい…

 

 

長い人生の終盤を生きている今

 

自分は何のために生きているのか

 

何を喜びとして生きているのか…

 

そう 心に問う事があるけれど

 

それは 長い今までの人生の

 

全てを終えてしまったから…

 

 

 

心の拠り所…

 

 

それを探し求めているのかも知れない…

 

ある意味 それは幸せ… 自由があるから…

 

何の束縛もなく 自分の人生を選択して生きる事ができるのだから…

 

 

 

僅かな人生 何に喜びを見つけて生きるかは 全て自分次第…

 

大切に 大切に生きてゆきたい…

 

この心を満たしながら…

 

 

 

 

 

 

 

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揺れる心

 

日がな一日 揺れ動く私の心よ…

 

 

風に散る花弁のように

 

未だに何故 定まろうとしないのだろう…

 

 

 

何が 心をこんなにも揺らすのか…

 

 

 

暮らす日々に心は満たされ 充分に幸せなのに

 

時々ふと訳も無く 堪らない寂しさや悲しみが通り過ぎてゆく…

 

 

 

心は 月の満ち欠けのように 定まる事を知らず

 

日がな一日心は揺れる

 

 

 

過去の悲しみが心を捉える…もう全て過ぎた幻に過ぎないのに…

 

失った物への郷愁が夢を見せる…もう夢から覚めてしまっているのに…

 

 

 

今を生きよ

 

今を生きよ

 

只 精一杯に 今だけに心を定め

 

私よ 今を生きよ

 

 

 

今という瞬間だけを 自分らしい自分で

 

私らしい笑顔で

 

只 力一杯今を生きよ

 

 

 

過ぎた夢や幻に心捕らわれず

 

惑わされず 振り回されず

 

今 生きているこの瞬間だけに 自分の心の全てを注ぎ

 

自分らしい笑顔で

 

 

私よ! しっかりと只 今を生きよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

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アスファルトに咲く花

 

アスファルトにタンポポの花が力強く咲いていた

 

 

葉も茎もピンと伸ばして

 

 

お日様に向かって 生き生きと誇らしそうに

 

 

その姿は ぱぁっと明るく輝いて

 

 

とても幸せそうに笑って見えた

 

 

 

硬く無機質なアスファルトのこんな場所で

 

 

亀裂に染みた気まぐれな水分と

 

 

吹き溜まった僅かな土埃を糧にして

 

 

淡々と 小さな種は芽を出して 葉を伸ばし

 

 

そこで 輝くような綺麗な花を開かせてる

 

 

 

 

もし 私がタンポポだったなら

 

 

他の草花と自分を比較して

 

 

自分がタンポポである事や

 

 

芽吹いた場所の境遇を嘆き

 

 

生きる事を諦めて

 

 

花も咲かせず終わってしまうかもしれない…

 

 

 

けれど このタンポポは

 

生きる望みのないようなこんな場所を

 

当前のように受け入れて生き続け

 

こんなに美しい花を咲かせてる

 

 

 

生きる事さえ諦めなければ 奇跡は起きる

 

 

ちゃんと生きる道は できるものだよ…

 

 

 

誇らしげに花を咲かせるタンポポが

 

 

 

道行く私に そういってるように思えた…

 

 

 

 

 

 

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