心の不思議

「心の不思議」

 

冬の木立

 

「私の気持ちは 誰にも分からない!って あなたは言うけど

 

 

 

そりゃぁ そうでしょ・・・

 

 

 

それを経験してるのは あなた自身なのだもの・・・」

 

 

 

「だから あなたの心を 他の人が分からないのは 当り前・・・

 

 

 

だって この地球上の人達の 感情の全てを

 

 

 

自分の事のように分かってしまったら

 

 

 

きっと 人の心は狂ってしまうよ・・・」

 

 

 

 

そんな毒を 私はあなたに呟いた・・・

 

 

 

 

けれど・・・そう言いながらも 何故だろう・・・

 

 

 

人の心とは 本当に不思議です・・・

 

 

 

あなたが笑うと 私も嬉しくなって 笑顔になる・・・

 

 

 

あなたが悲しむと 私も辛くて 泣きたくなる・・・

 

 

 

まるで 心が繋がっているかのように・・・

 

 

 

 

人の心とは 不思議です・・・

 

 

 

あなたの心の喜怒哀楽に 私の心は共鳴し

 

 

 

同じような感情に満たされる・・・

 

 

 

人の心は 一人一人 別個のものの筈なのに・・・

 

 

 

 

あなたの心を揺らす想いは

 

 

 

まるで あなたと私の心が 繋がってでもいるかのように

 

 

 

私の心を 同じ想いに震わせる・・・

 

 

 

人の心というものは 木々に生い茂る枝葉のように

 

 

 

見えない何か 一本の幹で 繋がっているのかも知れないと

 

 

 

あなたの涙を拭きながら・・・ そう思った・・・

 

 

 

 

 

 

 

読んで下さって有難うございます。

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