畑の隅っこで 隠れるように咲いている タンポポの大きな株が ありました
タンポポは いったい いつからここで根を張って 幾度の冬を超えたのか・・・
一つの冬を越すごとに その根は 深く深く 地中へと
突き刺さるように 伸びてゆく
そして 更に大きな株になる・・・
畑の隅っこで ひっそりと 花を咲かせる タンポポよ
フワフワ 綿毛が 風吹くままに 運ばれて・・・
ここで生きよと 降ろされた・・・
何かの意思で 降ろされた・・・
見知らぬ大地の一点が これから お前の生きる場所・・・
ここで根を張り 葉を生やせ・・・
そして 気高く咲き誇れ・・・
あの日から いく度の 冬を超えたろう
幾度 花を咲かせたろう・・・
風に運ばれ 降ろされた 見知らぬ大地の 一点は
今 お前の終(つい)の 場所となる・・・
読んで下さって有難うございます。
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