臨界点

「臨界点」

冬の夕日、銀世界

 

願う・・・

 

 

いつの日も いつの日も・・・

 

 

その願いに恋焦がれ 願いに向かって 努力する・・・

 

 

 

心が・・・ そうせずにいられないから・・・

 

 

 

心が・・・ どうしようもなく求めてしまうから・・・

 

 

 

だから その願いに向かって 生きる・・・

 

 

 

流れる時の中を 彷徨(さまよ)いながら

 

 

叶わぬ願いの種火を 心の内に 切なく 燻(くす)ぶらせて・・・

 

 

 

 

やがて ある時・・・

 

 

願い続けたその強い想いは 大きなエネルギーの塊(かたまり)になって

 

 

 

膨らみ過ぎた風船のように 臨界を超えるだろう・・・

 

 

 

風船が どんどん どんどん 膨らんで

 

 

膨らみ過ぎて ある瞬間に機を熟し 激しく破裂するように

 

 

長い年月 発し続けた願いのエネルギーも

 

 

ある日突然 臨界点を越えて 溢れ出るかも知れない・・・

 

 

 

 

願いは 電気のように 目に見えないエネルギーだと思う・・・

 

 

 

願いは 人の想い・・・

 

 

 

だから 人の想いの蓄積が 願う心に相応の エネルギー体となって

 

 

 

人生を左右しているのかも知れないと ふと思う・・・

 

 

 

臨界点を 超える度に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

読んで下さって有難うございます。

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