たった一つだけの物語

雑草と呼ばれるヒメフウロが、思いがけない場所で可愛い花を咲かせていた。荒れた場所を綺麗に彩るエネルギーって凄い!

 

この世界の ありとあらゆる存在全ての一つ一つが

 

それぞれ唯一無二のストーリーを呟いている…

 

 

私は此処に居る!

 

私は今 此処に居るんだよと

 

それぞれ競い合うかのように輝いて

 

まるで 個々に主張の波動を放っているかのようだ…

 

 

動く者も

 

動かざる者も…

 

生命を与えられし者も

 

命授からぬ「物」と呼ばれし者達も…

 

 

全てに この世に現れ出でた最初があり

 

流れ過ぎ行く時間の中で平等に

 

それぞれに輝きの時があり

 

苦しみの時もあり

 

そして消滅の時もやがて必ず訪れる…

 

 

 

この世の ありとあらゆる存在全てが

 

それぞれの時の経過の中で

 

たった一つだけの物語を作り上げては 消え去って行く…

 

 

空に浮かぶ雲にも 二度と同じ光景を見る事が出来ないように…

 

この広い世界中で

 

この広大な宇宙の中で

 

全てが一期一会の たった一つの現れ…

 

 

全てが たった一つだけのストーリー…

 

 

 

湧き上がるように大地を緑で覆い尽くす草花達も

 

やがては風化し河原の石や砂と化す岩石も

 

そして人々が創りあげた様々な道具や芸術品でさえも

 

何もかもの全てに 唯(ただ)一つの

 

存在の証ともいうべき物語が紡がれている…

 

 

 

それぞれが 主人公の物語…

 

この世に ただ一つだけの物語…

 

 

 

お話しの完結で 主人公は心秘かに呟くよ…

 

 

「私の事を 忘れないで…」と

 

 

 

 

 

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人生はミルフィーユ

 

 

人生は ミルフィーユみたいだね…

 

 

忘れる位に延々と

 

数限りなく繰り返された今日という日々の記憶が

 

何層にも何層にも 一日も失せる事無く

 

全てが完璧に積み重ねられていると思うから…

 

 

 

ふと 記憶の層の一つを捲(めく)ってみれば

 

その頃の自分がそこで 膝を抱えて佇んで居て

 

その時のリアルな感情と一緒に蘇る…

 

 

 

今という人生の天辺(てっぺん)

 

気まぐれに捲(めく)った人生の層の間から

 

若かったあの頃の馬鹿で未熟な私が顔を出し

 

今更ながらに その頃の生き様に

 

恥ずかしさと情けなさで 思わず手で顔を覆ってしまう時もある…

 

 

 

それは 私の積み重ねたミルフィーユのずっとずっと下の層…

 

 

 

もう 今更作り直しの出来ないミルフィーユ…

 

 

 

忘れたい事もある…

 

 

消し去りたい事もあった…

 

 

 

けれど 生きた日々の全てが

 

否応も無しに ぎゅっと薄い層になり

 

幾重にも積み重ねられているミルフィーユ…

 

 

 

人生で たった一つしか作る事の出来ない

 

作り直しの出来ない 我が生き様のミルフィーユ…

 

 

 

今更 どうしようもないけれど

 

せめて僅かに残されているこれからの人生は

 

綺麗なイチゴの一つも飾れるように生きてみたい…

 

 

 

 

 

 

 

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太陽におなりなさい

 

太陽におなりなさい

 

今 生きているその場所で…

 

 

 

太陽におなりなさい

 

今 居る場所に貴方の明るい笑い声を響かせて…

 

 

 

太陽におなりなさい

 

今 傍に居る人達を慈しみ

 

気付いたら いつの間にか貴方の傍で

 

皆が穏やかに集っていて

 

見つめる貴方の眼差しが 優しさと幸せで溢れるような…

 

 

 

誰でもない…

 

貴方らしい愛の心を思い切り輝かせ

 

貴方の心の宇宙を照らす太陽に

 

貴方自身が おなりなさい…

 

 

 

 

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牡丹雪

 

惜別の牡丹雪が降りしきる…

 

 

群青色の夕闇に 暗闇の幕が下りる頃

 

降り始めた重たい水雪が

 

大きな花弁の花吹雪となって 舞い踊る

 

 

激しくも美しく 儚く消えゆく春の淡雪…

 

 

降りしきる美しさに 両手を広げて見上げれば

 

まるで我が身へと降り注ぐよう…

 

 

もしかしたら乱舞するこの雪は

 

地上に生きる者達が冬の間に発した様々な思いを掻き集め

 

鎮めてくれてるのではないか…

 

 

 

自然界で 冬を生き抜いた者達の大変さは

 

どれ程だった事だろうか…

 

 

獣も

 

鳥も

 

虫も

 

植物も…

 

 

どれ程苦しかった事だろう…

 

 

 

牡丹雪を見ていると

 

空中に漂う 冬を生きた者達の発した数限りない苦しみが

 

舞い散る美しい雪の一片(ひとひら)一片(ひとひら)を拠り所にして

 

儚く落ちては融けゆく度に 一つ 又一つと

 

雪と共に消え去ってゆく気がする…

 

 

 

そうして やがて冬の気配は消滅し

 

春へと全てが入れ替わるのかもしれない…

 

 

 

美しくもあり そして何故か切なくもあり…

 

 

 

 

風に舞い散る花弁(はなびら)

 

冬への別れを告げる名残雪…

 

漂う冬の気配を綺麗さっぱり浄化する

 

 

 

 

地上に落ちては 融けて消えゆく花弁(はなびら)から

 

さよならの声が 聴こえる気がした…

 

 

 

 

 

 

 

 

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冬から春へ

 

3月の 冬の冷たさ まだ消え残る空を

 

白鳥の群が声高に鳴きながら 飛び過ぎて行った

 

 

朝早く 何処へと向かっているのだろう

 

 

空気を震わせ響き渡る彼らの声は

 

何を伝えあっているのだろうか

 

 

長く厳しいシベリアへの旅が近い事に

 

本能が沸き立っているのだろうか

 

 

それとも 互いに旅への覚悟を決め合って

 

励まし合っているのだろうか

 

 

もう そんな季節が来たんだね…

 

 

又 一つの時節が去る時を迎え

 

新しい季節に変わろうとしている…

 

 

冬から 春へ…

 

 

幾千年も変わらぬ営みが又一つ 繰り返される…

 

 

厳しくも 美しく

 

全てが失われようとも 新しく命は再び芽吹き

 

生きる事を繰り返す

 

 

一つ一つの命は 本当にちっぽけかも知れないけれど

 

でも それぞれが皆一生懸命に

 

それぞれの豊かな夢や希望や 愛を持ち

 

力一杯 精一杯に生きている…

 

 

地球という ちいちゃな星の地表の上で

 

全ての無数の命は それぞれの心を抱え

 

一生懸命に生きている

 

 

地球の隅々 どんな所にも季節は巡る…

 

 

長い世の栄枯盛衰も 何事も無かったかの如く

 

時の流れとなって通り過ぎ

 

淡々と 季節は地球の隅々にまでに行き渡る

 

 

全ての命は 太陽と月という神秘な巡りの中で

 

心浮いたり沈んだりしながらも

 

それぞれの命のパワーを燃やし

 

生きる事を繰り返す

 

 

太陽と月の巡りに 心 振り回されながら

 

 

獣も

 

鳥も

 

魚も

 

虫も

 

微生物も

 

 

命を授かった生き物全てが

 

 

只々 精一杯に生きている!

 

 

 

そうして

 

全ての命が 待ち望んだ春が

 

 

 

もうすぐ そこに…

 

 

 

 

 

 

 

 

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