雨です。

朝から、静かに雨が降り続いています。

雨が降ったら畑仕事はお休みで、久しぶりにゆっくりできた・・・。

レインコートを着て、ポンちゃんと散歩に行きました。

今日のような雨の日は、山から湯気が立つんです。

ほら・・・ね。なんて言ったらいいのか、「湯気」が私的にピッタリ来ます。(笑)

靄

雲が生まれてるところを見てるような・・・、凄い幻想的です。

本当の名前は何て言うんでしょう・・・。靄、霞、霧、・・・。

しとしと降る雨の中、しばし見とれて、ポンちゃんをすっかり待たせてしまいました。

ポンちゃん、お座りして待っててくれて、ホント優しいワンコです。

ポンちゃん良い子、ありがとね。

優しい 雨

「優しい 雨」

雲の誕生

 

 

外は 雨・・・

 

 

 

途切れることなく 降りしきる雨・・・

 

 

 

 

 

泣いている・・・

 

 

 

泣いている・・・

 

 

 

誰かが・・・

 

 

 

許してくれと・・・ 泣いている・・・

 

 

 

 

 

泣いている・・・

 

 

 

泣いている・・・

 

 

 

誰かが・・・

 

 

 

会えない人への 募る想いに

 

 

 

切なくて・・・切なくて・・・泣いている・・・

 

 

 

 

 

静かに降り続ける 優しい雨は

 

 

 

心の中まで しっとり濡らし

 

 

 

まるで 止めどなく人の頬を伝う 涙のようだ・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「妹」

「妹」

夕焼け

 

 

あれから 幾歳(いくとせ)過ぎたろう・・・

 

 

 

妹は あの時まだ 6歳だった・・・

 

 

 

私達の母の魂は

 

 

 

私達への 未練を残し

 

 

 

病魔に 連れ去られて 逝ってしまった・・・

 

 

 

 

 

妹には 母の温もりが まだ まだ 必要だったのに・・・

 

 

 

あの頃の 妹の表情を 覚えてる・・・

 

 

 

妹の顔は いつも寂しそうな泣き顔だった・・・

 

 

 

いつも暗い顔をして 私達は 子供らしい笑顔を 忘れてしまったね・・・

 

 

 

 

 

そして 間もなく 6歳だった妹は 養女になって 行ってしまった・・・

 

 

 

 

 

私の妹は 私の妹ではなくなって

 

 

 

他の家の 家族になった・・・

 

 

 

 

 

あれは母の一周忌・・・

 

 

 

新しい家族に連れられて やってきた妹は

 

 

 

綺麗な身なりは してたけど

 

 

 

顔は やっぱり 泣き顔だったのを 覚えてる・・・

 

 

 

 

 

あれから 幾歳(いくとせ)過ぎたろう・・・

 

 

 

 

 

私達も年を取り

 

 

 

とっくに 母の年を 越えている・・・

 

 

 

この年になり やっと会えるようになった 私達・・・

 

 

 

離れ離れで 育ったけれど

 

 

 

妹の声は 私の声と同じ(おんなじ)で・・・

 

 

 

髪の毛の 旋毛(つむじ)の場所も同じ(おんなじ)で・・・

 

 

 

爪の形も 笑った口元も・・・

 

 

 

妹の中に 沢山の 私と同じものが 存在していた・・・

 

 

 

母と同じように 私達は 土を耕し

 

 

 

母がしていたように 縫物をし 編み物をして

 

 

 

同じ(おんなじ)事を 沢山していた・・・

 

 

 

 

 

誰に言われずとも

 

 

 

誰も教えずとも

 

 

 

母から受け継いだ 同じ血が

 

 

 

私達を育んでいた・・・

 

 

 

 

 

あれから 幾歳(いくとせ)過ぎ去って

 

 

 

あの時 寂しい泣き顔だった妹の顔は

 

 

 

穏やかな 暖かい笑顔を 自分の家族へ向けていた・・・

 

 

 

 

 

私とよく似た口元に 浮かべる笑顔を見ていると

 

 

 

私の心は 言いようもない幸福感に満たされる・・・

 

 

 

苦労の多い境涯に 負けなかった妹・・・

 

 

 

満たされない 母への想いを心に抱いて

 

 

 

どれ程 孤独だった事だろう・・・

 

 

 

 

 

幸せを掴んで 良かった・・・

 

 

 

今 幸せで良かった・・・

 

 

 

 

 

何処からか 私達を見守る母の

 

 

 

「よく頑張った。」と言う声が

 

 

 

聞こえたような気がした・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「猫柳」

 

「猫柳」

猫柳、早春、銀色

 

 

山々の 麓を流れる 川べりに

 

 

 

透き通った 春の光を浴びながら

 

 

 

スラリと立ってる 猫柳・・・

 

 

 

 

 

細い枝が ユラユラと

 

 

 

早春の 冷たい風に揺れている・・・

 

 

 

 

 

枝には無数に 銀色の

 

 

 

綿毛みたいに フワフワな

 

 

 

まぁるい花を 咲かせてる・・・

 

 

 

 

 

それは 銀色猫の毛のように

 

 

 

艶(つや)やかで・・・ 滑らかで・・・

 

 

 

 

 

銀色猫の 産毛の花は

 

 

 

煌めく 春の光に 撫でられ続け

 

 

 

やがて 光の色に 染まったように

 

 

 

黄色い花粉を 身にまとい

 

 

 

輝く日差しの 色となる・・・

 

 

 

 

 

雪解けの中 一早く

 

 

 

花を咲かせる 猫柳・・・

 

 

 

我先に・・・

 

 

 

我先に・・・

 

 

 

春の光の 懐(ふところ)に

 

 

 

先に 先にと 飛び込んで

 

 

 

抱(いだ)かれながら 咲き誇る・・・

 

 

 

 

 

しなやかに・・・

 

 

 

たおやかに・・・

 

 

 

したたかに・・・

 

 

 

 

 

そして 誘うように悩ましく 艶めいて・・・

 

 

 

 

 

 

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「時というものは・・・。」

「時というものは・・・。」

 

モズ

 

 

時というものは

 

 

 

川のように  絶え間なく

 

 

 

常に 不変に流れ続け

 

 

 

全てを 過去という

 

 

 

手の届かない

 

 

 

架空の世界へと 変えてしまう・・・

 

 

 

 

 

ここに 留(とど)まるものは 何もない・・・

 

 

 

 

 

何一つ・・・

 

 

 

 

 

その中で・・・

 

 

 

そんな 流れる 時間の中で・・・

 

 

 

今日も いつもと変わらず 暮らしたけれど

 

 

 

何事もなく 当り前に繰り返す

 

 

 

何の変哲もない この日常は

 

 

 

奇跡に近いことかも 知れない・・・

 

 

 

 

 

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