アスファルトに咲く

私は 私で良いと思ったのです・・・

 

 

 

人は誰もが そのままの自分で良いのだと思ったのです・・・

 

 

 

アスファルトの僅かな亀裂から

 

 

 

力強く 葉を伸ばすタンポポの

 

 

 

黄色鮮やかに咲く花を見た時に

 

 

 

人は皆 そのままの自分で良いのだと

 

 

 

私は 私で良いのだと・・・

 

 

 

諭(さと)されたように そう 思ったのです・・・

 

 

 

 

 

気まぐれに降る雨水と 溜まった土埃(つちぼこり)を糧(かて)にして

 

 

 

小さな種は芽吹き

 

 

 

硬いアスファルトの隙間を探り 根を伸ばす・・・

 

 

 

それでも 茂った葉は不思議なほど 生き生きとして

 

 

 

春のひんやりとした空気の中で 花は天を仰いで咲きほこり

 

 

 

目に痛いほどの眩しい 黄色で

 

 

 

車が忙(せわ)しく行き交う道路の淵を 飾っていた・・・

 

 

 

 

 

そのタンポポの花を 私は とても綺麗だと思ったのです・・・

 

 

 

心が 明るく晴れやかになれた気がしたのです・・・

 

 

 

 

 

与えられた場所で 与えられた自分という命を

 

 

 

只々 力一杯に生きている その姿に

 

 

 

私は 私のままで良いと 伝えられた気がしたのです・・・

 

 

 

人は皆 そのままの自分で 只 力一杯生きれば良いんだと

 

 

 

言ってくれた気がしたのです・・・

 

 

 

 

 

乾いた 硬いアスファルトの亀裂に芽吹きながらも

 

 

 

生き生きと 美しく花開かせるタンポポの姿・・・

 

 

 

誰かと比べる必要もなく

 

 

 

誰かを羨(うらや)む気持ちもいらない・・・

 

 

 

 

 

人は皆 そのままの自分で 今在る環境の中で

 

 

 

自分の命に誇りをもって

 

 

 

精一杯に 生きれば良いんだと言っている・・・

 

 

 

 

 

私は 私のままで この場所で

 

 

 

精一杯 生きて行こうと思ったのです・・・

 

 

 

 

 

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投稿者: 花咲 手毬

ご訪問、有難うございます。見て頂けて、嬉しいです。 私の咲かせた言葉の花が、誰かの心に届きますように…

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