定められ…定められ…

青柿

 

全ての命は 自分が自分であることを

 

定められ… 定められ…

 

その命を生きるしか道は無い…

 

 

何故 今の自分がこうして存在するのか

 

何故 こういう縁(えにし)の中に生まれたのか

 

 

その宿命を嫌っても 拒んでも

 

自分は自分でしかなく

 

人生の何一つも変わらない…

 

 

そう…

 

どうして?って いくら藻掻いても

 

自分は自分でしかないのだから…

 

 

花として生まれた命は 花として生き

 

鳥として生まれた命は 鳥として生きる…

 

 

授けられた縁(えにし)の中で懸命に生き

 

花はその花なりの種を実らせ

 

鳥は番いとなって

 

互いの命が紡いだ新しい命を懸命に育てようとする…

 

 

授かった自分という命の縁(えにし)

 

素直に従い 何一つ逆らいもせず…

 

 

 

花は花でしかなく

 

鳥は鳥でしかない…

 

 

 

花は花として

 

鳥は鳥として

 

その定められた自分という命を 只ひたすらに生きている…

 

 

 

そして その姿はとても健気で

 

胸が震える程美しいと思う…

 

 

 

自分を生きる…

 

 

生きる事に没頭し 自分という命を生ききる…

 

 

 

その姿の健気さ 気高さ 美しさ…

 

 

何をぶつぶつ考える事があろう

 

 

定められ… 定められ…

 

私として 定められた縁(えにし)の中に生まれた命…

 

 

花のように

 

鳥のように

 

今の自分を夢中で生きてみたいと思う…

 

 

 

 

 

 

 

 

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