時は風のように流れ過ぎて
今 私は此処に居る…
暮秋の 色付く木々の細い枝先で揺れる木の葉のように
生きる事への未練を募らせながら…
生まれ生まれて 長い時を過ごし
私は何を見て 何を感じ
何をこの心に得ただろう…
生きる事を捨ててしまいたい程 苦しい時もあった…
憎しみや悲しみに覆われた時代もあった…
とても 長い長い時を生きたつもりだった…
けれども 時の流れは吹き過ぎる風と同じ…
全ては一瞬の夢の様に想いだけを残し
跡形も無く消えてしまう
今 私はどんな風の中に居るのだろう
この風の中で 私はどう生きて
何を感じ 何を心に刻むのだろう
何もかもが通り過ぎ 消え去ってしまっても
その時の想いが残るなら
巡り合うもの全てを慈しみ愛でながら
我が心の喜ぶように生きてみたい
どんな風が吹こうとも
心だけは…
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