貝のように

暑さが続き 開け放していた窓から

 

秋の気配を連れた風が吹きそよぎ

 

カーテンを揺らしていた

 

 

季節が又 変わろうとしている…

 

 

 

ふと無性に 暖かい紅茶が欲しくなる

 

 

いつからだろう…

 

一人が好きだと思うようになったのは…

 

 

貝のように 砂の中深く潜り込み

 

休みなく繰り返す潮騒のような

 

世の中の喧騒から離れたい…

 

いつからか 心がそう望むようになっていた…

 

 

夏の暑さに疲れ果てた身体が

 

秋の気配を感じて ホッと一息つくように

 

心も 長い人生を歩き疲れて

 

一休みしたいのかも知れない…

 

 

 

いつからだろう…

 

 

こうして ゆっくりと暖かい紅茶を飲みながら

 

ほうっと深い息を吐き

 

一人静かに過ごせる時間が 自分には一番合っていて

 

とても好きだと思うようになったのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

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