一本の木

「一本の木」

冬の木

 

冬の寒空に 雪を被りながらも すっくと立っている木々を見て 思う・・・

 

 

 

一本の木の枝の 先々にまで行き渡っている 生命の源は

 

 

 

地中深く張り巡らせた毛根が 吸い上げたもの・・・

 

 

 

 

細い細い 枝の先々まで 瑞々しく

 

 

 

根の吸い上げた養分が 大きな木の全てに 行き渡っている・・・

 

 

 

決して 機械のようにモーターがあるわけではなく

 

 

 

何かの動力を 使っているわけでもない・・・

 

 

 

その 神秘的な 聖なる 仕組み・・・

 

 

 

木々も 人間と同じように 生命を与えられ 生きている・・・

 

 

 

木々は木々としての 生命を持っている・・・

 

 

 

鳥も・・・

 

 

 

魚も・・・

 

 

 

動物も・・・

 

 

 

皆 それぞれの命があるように・・・

 

 

 

植物も 植物としての命が 与えられているのだと

 

 

 

今更ながらに 確信する・・・

 

 

 

 

何も言わず 只そこで じっと立ち続けながら

 

 

 

年輪を重ね 成長してゆく木々を見て

 

 

 

「あぁ あの木にも 私と同じ命が宿っているんだ。」と

 

 

 

何だか 同じ仲間のような気持になって

 

 

 

思わず 「頑張れ!」と 呟いた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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氷の刃(やいば)

「氷の刃(やいば)」

氷柱

 

鋭く 心に突き刺さる 冷たい氷の刃(やいば)

 

 

それは 愛を失った あなたの言葉

 

 

優しさを失った あなたの仕打ち

 

 

 

関わる者達の心を ズタズタに切り裂く 氷の剣(つるぎ)よ

 

 

 

その荒事(あらごと)は あなたの心の中に 突然 やって来て

 

 

あなたを支配し 狂わす

 

 

 

けれども・・・

 

 

 

あなたの心の中にも 隠し通せない良心という

 

 

もう一人のあなたが あなたを見てる

 

 

眉を顰(ひそ)め悲しい顔して あなたのする事全てを見てる

 

 

 

そしてやがては あなたの良心が あなた自身を裁くだろう

 

 

 

どんなに鋭く尖った 氷の刃(やいば)であろうとも

 

 

刃は切りつける事しかできず

 

 

そこには 恐怖と悲しみしか生まれない事を

 

 

あなたの良心は知っているから…

 

 

 

やがて もう切りつけるものが無くなった時

 

 

あなたは大切にするべきものまで壊したことに気づくだろう

 

 

 

 

そして ぽたぽたと 氷柱のように懺悔の涙を落とし

 

 

 

自らを消し去るだろう・・・

 

 

 

寒く 凍えた冬の夜

 

 

 

鋭い剣のように 育った氷柱(つらら)が朝日に融けて

 

 

 

煌(きら)めく滴(しずく)を落としながら

 

 

 

静かに 溶けて消えゆくように・・・

 

 

 

 

 

 

 

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己の人生

「己の人生」

日向ぼっこ、猫、陽だまり

 

死を 見つめて 暮らす・・・

 

 

 

死の 覚悟をして 暮らす・・・

 

 

己の人生・・・

 

 

 

己で決める・・・

 

 

 

心が望む事ならば 思う存分するがいい・・・

 

 

 

全ての喜怒哀楽の思い出だけが 失う事の無い宝物・・・

 

 

 

生きているという事は・・・

 

 

 

必ず 死んで行くという証(あかし)・・・

 

 

 

ここまで生きて来れたのだから

 

 

 

後の人生 オマケのような儲けもの・・・

 

 

 

 

 

誰の人生でもない 己の人生

 

 

 

己の心を 満たして生きる・・・

 

 

 

己の心が 喜ぶように・・・

 

 

 

己の人生 生きるのに 何の 遠慮がいるものか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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歩いて行こう

「歩いて行こう」

 

冬の坂道、港

 

人生の選択を 後悔してる?

 

 

 

あの頃 出会った人達の事を・・・

 

 

 

あの時の 決断を・・・

 

 

 

馬鹿だったと 悔やんでる?

 

 

 

 

もし あの時 違う選択をしていたら

 

 

 

今まで出会った 大切な人達との縁は 無かったろう・・・

 

 

 

 

もし 違う人生を 生きてたら

 

 

 

この 心満たされた心境には なれなかったかも知れない・・・

 

 

 

 

良くも 悪くも 歩む道は一つだけ・・・

 

 

 

 

自らの選択で・・・ 自らの決断で・・・ 歩んで来た人生は

 

 

 

決して 楽な道では無かったけれど

 

 

 

沢山の 美しい感動に満ちていた・・・

 

 

 

愛しき人達との 出会いがあった・・・

 

 

 

 

もし 違う人生を歩んでいたら

 

 

 

この人生で得た 大切な それらの全てと 出会う事は無かったろう・・・

 

 

 

 

もし 違う人生を歩んだとしても

 

 

 

より幸せかなんて 分からない・・・

 

 

 

 

人生の 幾度となく 訪れた選択を

 

 

 

一つづつ・・・ 一つづつ・・・ 決断しながら歩んで来た この道・・・

 

 

 

 

決して 楽な道では無かったけれど・・・

 

 

 

一生懸命歩み続けた この道の 辿り着く先も 分からぬけれど・・・

 

 

 

年老いた これからは

 

 

 

一歩づつ・・・ 一歩づつ・・・ゆっくりと

 

 

 

風景や 足元に咲く小さな花を 愛でながら

 

 

 

 

自ら選んだ この私らしい人生を

 

 

 

 

最後まで 慈しんで歩いて行こう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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幸せの連鎖

「幸せの連鎖」

天使のラッパ

巡り来る苦しみの中にいる時

 

 

人の心は 藻掻いて叫ぶ

 

 

 

何故…

 

 

こんなに 苦労ばかりが続く 人生なんだろう…

 

 

 

何故…

 

 

 

私にばかり こんなに悲しい事が起きるんだろう…

 

 

 

何故…

 

 

 

何故… と…

 

 

 

人は 歩いても歩いても出口の見えない迷路を彷徨う時

 

 

 

疲れ果てた心は 悲しみの底へと

 

 

 

深く

 

 

 

深く

 

 

 

沈んでゆく…

 

 

 

 

もがいても もがいても 止まらない不幸の連鎖…

 

 

 

俯(うつむ)く その瞳は涙に潤(うる)んで

 

 

 

美しいまでに陰りを落とす…

 

 

 

 

でも… ね…

 

 

 

どんなに不幸と感じても やっぱり お腹は空いてくる…

 

 

 

どんなに悲しくても 身体は健気に 元気を取り戻そうとして

 

 

 

いつの間にか 泣き腫らした瞼をつむり 深く眠ってしまったり…

 

 

 

 

そんな不幸も 生きてるからこその一場面…

 

 

 

それに どっぷり浸かってみた時に

 

 

 

ふと気づく幸せがある…

 

 

 

ほら 傍に 寄り添う人がいる

 

 

 

 その人の さり気ない小さな気遣いに 大きな優しい暖かさを知る…

 

 

 

質素でも 暖かい食事が 食べられる…

 

 

 

その 慎ましい食事は 心の芯まで温めて満たしてくれる…

 

 

 

身体を包(くる)む 布団の温もりは

 

 

 

寒い心へ 慰めの温(ぬく)もりをくれる…

 

 

 

幸せは いつも 何処かに隠れてる…

 

 

 

「私はいつも近くに居るよ だから泣いてないで私を見つけて 」

 

 

 

幸せは…

 

 

 

そう呟きながら 泣いてる貴方を 困った顔して 陰から見てる…

 

 

 

やがて…

 

 

 

小さな幸せに 気づく事が出来たなら

 

 

 

 

一つ… 二つ…と 見つける事が出来たなら

 

 

 

 

小さな幸せの 掛け替えのない 大きな暖かさを知るだろう

 

 

 

 

そして 何も変わらぬ暮らしの中で 幸せが…

 

 

 

一つ… 二つ…と 始まって行く事だろう

 

 

 

苦しかったからこそ 小さな幸せの 掛け替えのなさを知った

 

 

 

小さな幸せこそは 生きる喜びへの切符

 

 

 

 

不幸だとばかり思っていた暮らしが教えてくれた 小さいけれど確かな幸せは

 

 

 

 

自分がずっと 幸せの中に居ることを気づかせる…

 

 

 

 

そして始まる… 幸せの連鎖…

 

 

 

 

 

 

 

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