「人の命は 呆気(あっけ)ないもんだな・・・」
人の命は 呆気(あっけ)ないもんだな・・・
80数年の歳月を 生きた貴女が
病院のベッドで 逝く時を待ちながら
痩せてしまった口元で
ポツリと 呟いた・・・
長い時を 生きて来たはずなのに・・・
時の終わりが 我が身に来るなど
他人事だった時代もあっただろうに・・・
人の命は 呆気(あっけ)ないもんだな・・・
貴女の 心が漏らした呟きに
長い長いと思って暮らす この毎日が
振り返れば一瞬の 呆気(あっけ)ないほどのものなのだと
今更ながらに 知らされる・・・
その 呆気(あっけ)ない時を 今
人生に 不服を申し立て 文句を言い言い 生きている・・・
人の命は 呆気(あっけ)ないもんだな・・・
命の火が 消えようとしている貴女の
その言葉はズシリと重く 私の心に圧(の)し掛かり
掛け替えのない この限られた時間を大事に生きよと
私に告げる・・・
読んで下さって有難うございます。
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