永き歳月を生きてきて
今は 枯れゆく時を生きる人よ・・・
誰もがそうであるように
あなたにも
無垢な赤子の時があり
あどけない幼子の時があり
年頃の 一番美しい時代もあった・・・
恋をし 結婚をし
家族への愛に溢れた時代もあった・・・
今は 静かに枯れゆく姿の あなたにも
命の炎を 激しく燃やした時もあっただろう・・・
その歳月の全てを 静かに見つめて過ごす今
幸か不幸かという事も
裕福か貧しいかという事も
今のあなたを見ていると なんの意味も持たないように感じてしまう・・・
今 あなたは どんな想いを抱いて生きているのだろう・・・
永き人生の どんな時代を振り返り
どんな想いを蘇(よみがえ)らせているのだろう・・・
まるで 人生そのものさえも無かったように
全ては 永い夢だったかのように
只 静かな笑顔で 人生の最終の時を
遠い何処かへ心を巡らせ
儚げな命の炎を微(かす)かに燃やし続けている あなた・・・
枯れゆく時を生きる人よ・・・
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