晩夏…
真夏の名残の蒸し暑さが これでもかと押し寄せる
汗が身体じゅうの毛穴から次々と噴き出して
見る間に皮膚一面が 汗の小さな水玉で覆われる
何度も何度も 流れる汗をタオルで拭き取る
汗…
この流れる汗も 命を生かす為の水のサイクル
身体から滲み出た水分は やがて蒸発し
空気の中へと姿を隠す
高い湿度の中には 沢山の人の汗も含まれているのだなと ふと思う
海も川も 山も大地も
人と同じように汗をかき
それが蒸発して時には霧になるんだと 又 ふと思う
生きとし生けるもの全てが 汗をかいている
その全ての汗が空気の中へ姿を隠し
雲となり
雨となり
大地深く染み渡り
永い 永い 年月をかけて再び
水として その本体を現し
全ての命を生かしめている
連綿と繰り返される水の輪廻の中で 命は生かされている
この地球という 壮大な宇宙にポッカリ浮かんだ
小さな泡(あぶく)みたいな星の中で
繰り返される水のサイクル…
晩夏の蒸し暑さの中で仕事をしながら
噴き出す汗に ふと思った取り留めのない空想…
それにしても 暑いね…
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