家猫最後の3匹目、8歳のチビです。
チビと出会ったのは、今の家に引っ越してから2年目の事です。
2月の外も暗くなった頃、外から子猫の鳴き声がしました。
こんな寒い時期に子猫?驚いて、懐中電灯持って、見に行きました。
そうしたら、用水路のふちで向こう側に渡れずに、雪の中でミューミュー泣いてる子猫がいました。
生後2か月位のキジ猫の男の子でした。
何処からか迷い込んで、帰れなくなったようです。
この辺の農家さんは皆、大きな納屋があり、ネズミ対策なのか、猫を納屋で飼っています。
それぞれの納屋で、毎年子猫が生まれます。
この子も、そういう子猫なのでしょう。
でも、何処の子かは不明・・・。
夜は氷点下に冷え込みます。
そのままに出来ず、その日は保護しました。
怯えた目をした、おとなしい子でした。
翌日、あちこち回って、子猫の家を探しましたが、結局分からず・・・。
やむなく、暖かくなるまで家で保護しました。
名前は、子猫だったのでチビと呼んでいました。
昔なら、すぐにそのまま飼っていたことでしょう。
でも、私達も年を取り、新しく生き物を家で飼うことはやめようと決めていました。
数か月後、チビは随分大きくなって、元気よく暖かい外で遊ぶようになり、そのまま家の納屋で暮らすようになりました。
そうして6年ほど経って、ある日の事、凶暴な野良猫がチビのフードを狙ってやってくるようになり、チビが襲われてケガをしてしまいました。
追い払っても、しつこくやってきます。
大人しいチビは何度かケガをしては、獣医さんに行きました。
獣医さん曰く、「チビは顔にけがをしてるから、相手に向かっていってるよ。逃げてるわけじゃない。チビも男だ。やるときゃやるさ。なぁ、チビ。」・・・だそうです。
獣医さんは見かねて、「ここまで懐いてるんだから、飼ってあげなさいよ。」と言い、夫も「仕方ないから飼ってやろう。」と言い出し始め、子供達も、遊びに来た友人達も皆が皆、口を揃えて「飼ってやるしかないでしょ。」と、私に詰め寄るように言いました。
もう、決心崩壊です・・・。
そういう事で、チビはウチの子になりました。
チビは、本当に大人しい子です。
たまに花ちゃんに一方的に猫パンチされても、争う姿は見たことがありません。
食べて、寝て・・・、今じゃかなりのおデブです。
夫はチビと呼ばず、デブと呼んでます・・・(笑)