「もしも・・・」

「もしも・・・」

線路

 

もしも・・・

 

 

 

この目が 見えなくなったら・・・

 

 

 

もしも・・・

 

 

 

何の音も 聞こえなくなったら・・・

 

 

 

もしも・・・

 

 

 

手足が 動いてくれなくなったら・・・

 

 

 

 

 

世の中には 暗闇の中に生きる人もいる・・・

 

 

 

その人は どれ程 愛しき人の表情を

 

 

 

その目で見たいと願ったろう・・・

 

 

 

音という存在を 知らずに生きる人もいる・・・

 

 

 

その人に 聞かせたい・・・

 

 

 

大地に溢れる 命の響きを・・・

 

 

 

心が 動け動けと 叫んでも

 

 

 

指先一つも 動かない・・・

 

 

 

死ぬことさえも 出来ないと

 

 

 

涙を流す 人もいる・・・

 

 

 

 

 

私が 生きている今は・・・

 

 

 

その人達が 焦がれるように願った暮らし・・・

 

 

 

五体満足という事が どれ程 大きな幸せか・・・

 

 

 

すでに 大きな幸運に 恵まれながらも 気づかない・・・

 

 

 

 

 

もしも・・・

 

 

 

この目が 見えなくなったら・・・

 

 

 

 

 

もしも・・・

 

 

 

何の音も 聞こえなくなったら・・・

 

 

 

 

 

もしも・・・

 

 

 

手足が 動いてくれなくなったら・・・

 

 

 

 

 

心に もしも・・・を 我が身に例えてみた時に・・・

 

 

 

当り前に生きられる 日常こそが

 

 

 

自由で 大きな幸せの証(あかし)だと

 

 

 

はっと 気づかされるのです・・・

 

 

 

 

 

五体満足に 今 生きている私・・・

 

 

 

力一杯生きなくて どうするの・・・

 

 

 

 

 

 

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「里のキツネ」

「里のキツネ」

田舎

 

 

ある 暖かく晴れ渡った 春の日の事・・・

 

 

 

それは それは美しい

 

 

 

一匹のキツネと 出会いました・・・

 

 

 

 

 

狭い農道を ノロノロと 車で走るその前を

 

 

 

綺麗なキツネが 横切って

 

 

 

ピョーンと 大きく飛び跳ねて

 

 

 

向こうへ 渡って行きました・・・

 

 

 

 

 

ピョーンと跳ねた キツネの身体・・・

 

 

 

お天道様の 優しい光に包まれて

 

 

 

眩しいほどの 黄金色(こがねいろ)に 輝いた・・・

 

 

 

 

 

冷たい雪に覆われた ひもじい辛い冬を超え

 

 

 

春の 煌めく光の中・・・

 

 

 

その身体は 透き通った風の中で 金色に輝いて

 

 

 

春を迎えた喜びが 身体中から 溢れて見えた・・・

 

 

 

 

 

その黄金色(こがねいろ)に輝く姿が 美しく・・・

 

 

 

私には 只 只 別世界の者のように 美しく・・・

 

 

 

 

 

まるで 一つの名画を見たように・・・

 

 

 

あの瞬間の 時間がそこで 止まったように・・・

 

 

 

目に焼き付いて 離れない・・・

 

 

 

ほんの一瞬の出来事なのに・・・

 

 

 

 

 

深い山々から離れた この里で

 

 

 

多分 生まれ育ってきたのだろうキツネ・・・

 

 

 

この里で生きる事を 当り前として・・・

 

 

 

 

 

周りには 広い田んぼや畑・・・

 

 

 

藪に覆われた 小川・・・

 

 

 

手付かずの雑木林・・・

 

 

 

そうして その少し先に それらを取り囲むように

 

 

 

民家が 立ち並び

 

 

 

車が 忙(せわ)しく走っている・・・

 

 

 

そんな中で 人目から その身を隠しながらも

 

 

 

その命を 繋ぎ続け 生きている・・・

 

 

 

 

 

ずっと・・・ずっと・・・ずっと・・・

 

 

 

 

 

途切れずに 続いてきた命の連鎖・・・

 

 

 

 

 

あぁ・・・ なんて美しく なんて神々しい 奇跡の姿の現れなのだろう・・・

 

 

 

 

 

 

 

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「人間だけが・・・」

「人間だけが・・・」

3羽の雀

 

何故 生まれたのか・・・

 

 

 

生まれた意味が 分からない・・・

 

 

 

 

 

何故 生きるのか・・・

 

 

 

生きる意味が 分からない・・・

 

 

 

 

 

そう考えるのは 人間だけ・・・

 

 

 

生きることに なんだかんだと 理屈を捏ねる・・・

 

 

 

 

 

生き抜くことが 苦しくて

 

 

 

死ねば 楽になるからと

 

 

 

生きる事から 逃げようと

 

 

 

自ら 己の命を絶つ者もいる・・・

 

 

 

人間だけが・・・

 

 

 

 

黙っていても いずれは消えゆく命なのに・・・

 

 

 

 

 

この地球上の 人間以外の 生き物全て・・・

 

 

 

生まれた意味など 知りもしない・・・

 

 

 

生きる意味など 思いもしない・・・

 

 

 

 

 

草木も 虫も 動物達も

 

 

 

生まれた意味など 分からない・・・

 

 

 

生きる意味など 思いもしない・・・

 

 

 

 

 

それでも 己の命を繋ごうと

 

 

 

最後の最後 力尽きるまで 只々 生きる・・・

 

 

 

 

 

只々 生きる・・・

 

 

 

これが 命の 生まれて生きる 答えかも知れない・・・

 

 

 

 

 

何故 生まれたか・・・

 

 

 

何故 生きるのか・・・

 

 

 

人間だけが考える・・・

 

 

 

 

 

苦しみ多い人生から逃げようと 自ら命を絶つ人もいる・・・

 

 

 

 

 

人間だけが・・・

 

 

 

 

 

 

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「バナナ」

「バナナ」

初代猫、タマ

 

バナナを 食べる度に 思うんです・・・

 

 

 

皮をむくだけで 食べられて

 

 

 

甘い 甘い デザートみたいで

 

 

 

赤ちゃんから お年寄りまで 誰もが みんな 大好きで

 

 

 

その上 栄養があって 元気をくれる・・・

 

 

 

バナナは あまりにも完璧すぎて

 

 

 

まるで 神様が 作ってくれたような

 

 

 

不可思議な 果物だ・・・

 

 

 

 

 

虫や 動物たちが

 

 

遥か遠い 昔から

 

 

生きたい!という 強い願いで

 

 

その姿を 進化させてきたように

 

 

人が 願った果物が

 

 

形になって 現れたのかも知れない・・・

 

 

 

 

願う力・・・

 

 

 

想いの力・・・

 

 

 

バナナを食べる度に

 

 

 

そんな 他愛もない事を ふと考える・・・

 

 

 

 

 

 

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散歩コース復活。

今朝は随分冷え込みました。

木の枝が凍り付いていました!

凍り付いた木

何だか凄く綺麗!

木に真白い花が、満開に咲いているみたいです!

 

・・・納屋のポンちゃんとトラ吉、湯たんぽ入れてるとは言え、寒かったろうな・・・。

いつもより早く納屋に行くと、2匹とも元気!良かった!

さぞ寒かろうと親心で、せっかく湯たんぽを入れ替えても、2匹ともじっとしてません。

気温は低くても、日光に当たりたいようです。湯たんぽのほうが暖かいと思うんだけどな・・・。

ポンちゃんは散歩の度に、お気に入りの陸橋沿いの、雪で塞がれた道路の入り口の前で、「行きたい!」と頑張ります。

ポンちゃん、散歩

今日も、足を踏ん張って頑張っていました!

入り口を塞ぐ雪は、まだ1メートル弱ありますが、結構固まっていて、乗っかっても大丈夫そうです。

ここ数日のお天気で、嵩(かさ)も減りました。

恐る恐る上がって、入ってみました。

大丈夫・・・、何とか歩けそうです。恐々ですが・・・。

ポンちゃんは、凄い勢いで歩きます。引っ張る引っ張る・・・。

振り返ると雪の上には、私とポンちゃんの足跡が・・・。

一人と一匹の足跡

陸橋の側道は、まだ雪が深いので、陸橋下を歩きました。

頭の上を、新幹線が通って行きました。

少し歩いた先でポンちゃんを放します。

ポンちゃんは、待ってましたとばかり、私の「よし!」の合図で一直線!

ポンちゃん、散歩1
  走る走る・・・

 陸橋下には、鳥やキツネ等の色んな足跡が沢山残っていました

ポンちゃんは夢中で足跡の臭いを辿って、どんどん走って行きます。

ポンちゃん、散歩2

猟犬の血が騒ぐのか、思考回路が壊れたようです・・・。

こちらを見向きもしません・・・。
ポンちゃん、散歩3
 短足だから、雪の深い所だと埋まって、お尻しか見えないし・・・
ポンちゃん、散歩4

あらら・・・、だんだん豆粒になっていく・・・

ポンちゃん、散歩5

 

 

 いつもなら、もう戻ってきてるのに・・・

この後、私も寒くて痺れを切らし、戻らないポンちゃんをほっぽって、先に来た道を戻って歩きました。

少し歩いて振り返ると、ポンちゃん、一目散にこちらへ駆けてくるのが見えました。(笑)

一人と一匹、又来た道を戻って帰りました。

冬の夕日、散歩

 もう、お日様が沈みかけてました。

今日も雪が降らなくて良かった・・・。